お酒のおともに
お酒でも飲みながら見ていただければ幸いです。
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阪急電車 片道15分の奇跡 (2011) 【監督】三宅喜重 【出演】中谷美紀 / 戸田恵梨香 / 宮本信子 / 南果歩 / 谷村美月 / 有村架純 / 小柳友 / 勝地涼 / 玉山鉄二 / 芦田愛菜 |

人は人生で何度電車に乗るのだろう。
学校や勤めに行っていれば1年250日くらい乗るのだろうか。人によって違うだろうが、それが45年くらい続くとすれば、往復で22,500回。
多くの人とすれ違う可能性がある。
車内ですれ違うだけではどんな人生を歩んでいるか分からない。でも、ウェディングドレス姿で乗ってくれば別だ。
人はいろいろモヤッとしながら生きている。
悩みというとそれに負けた気がして、結局それを直視せずにずるずる生きている場合もあるかもしれない。
理不尽な理由で恋人に婚約破棄されたら、つきあっている彼に暴力を振るわれたら、ママ友とソリがあわなかったら、大学で友達ができなかったら、名前でからかわれたら、小学校でいじめにあったら。
そのモヤッとを解消するきっかけがいつも乗っている電車にあったら。
そんなことを考えさせる映画だ。
キャストは中谷美紀をはじめ、戸田恵梨香、谷村美月など女性陣がそれぞれいい味を出してきらきら輝いている。玉山鉄二も男前でなかなかいい。
また、宮本信子扮するおばあちゃんがこの映画の背骨の役割を果たしている。悩みを聞き、背中をそっと押す。押しつけがましくなく。
このへんが阪急テイストなのだろう。これが阪神電車や南海電車というタイトルだとリアリティに欠けるってもんだ。
時々若い日の思い出に浸り、ニコニコするところもなんとも微笑ましい。このひだまりのようなおばあちゃんが阪急文化を代表しているといっていい。
最後もおばあちゃんが傍若無人なおばちゃんらを清く正しく美しく諭す。
さすが阪急やわ。
- 2011-05-29
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