お酒のおともに
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NHKスペシャル、「マネー資本主義」の特集の第1回「”暴走”はなぜ止められなかったのか」を観た。
アメリカ投資銀行各行が理性を欠き儲け主義一辺倒になり、レバレッジがより効く投資へのめりこんでいった様子が描かれていた。
1980年ソロモンブラザーズがモーゲージ債を売り出した。自己勘定という仕組みでまったく新しい市場を作ったのだが、これが今のサブプライムローン問題を引き起こす発端となったようだ。
投資銀行が自ら債券を買い取り、それに利潤を入れて自らの商品として売り出すのが、自己勘定である。
そしてサブプライム層と呼ばれる、本来お金を貸してはいけない人にお金を貸し、そのリスクが分からなくなるように複雑な金融商品としてパッケージ化して、年金基金、保険会社、世間知らずの投資家などに売りまくった。
なぜリスクが高い商品が売れるのか。ここに、情報の非対称性がある。
買った人たちは中身も理解しないまま膨大なリスクを背負い込んでしまっていた。
また、投資銀行同士の苛烈な競争により、人材の引き抜きあいが進み、各社が社員に法外な報酬を渡すようになっていったという。
多くは自社株を渡す形であったため、社員も株価を下げないよう一層収益に駆り立てられるようになり、リスクに対する慎重さを失っていった。
結局、行き過ぎた競争の結果、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーは銀行に転換、メリルリンチ、ベアスターンズは買収され、リーマンブラザーズは倒産に追い込まれ、巨大な投資銀行は姿を消した。
だがそれで終わりではない。
これによって、世界中で信用収縮を引き起こし、経済は停滞し、大量の失業者を生み出すことになった。
投資銀行が自滅するのは自業自得である。
だが、彼らが引き起こした問題で迷惑を被っている人たちが世界中に大勢いる。
前者は巨額な報酬を受け取っていて、後者は職にあぶれ生活に困窮している。
こんなことは道義的に許されるはずはない。
経済のしくみは徹底的に洗いなおされるべきである。
金融商品をより詳細に説明・開示するような方向性、自己勘定やレバレッジにおける一定の規制、報酬のあり方の見直しが求められるはずだ。
投資家側も複雑な金融商品に対するリスクへの理解が決定的に重要である。
我々は賢い投資家にならなければならない。
アメリカ投資銀行各行が理性を欠き儲け主義一辺倒になり、レバレッジがより効く投資へのめりこんでいった様子が描かれていた。
1980年ソロモンブラザーズがモーゲージ債を売り出した。自己勘定という仕組みでまったく新しい市場を作ったのだが、これが今のサブプライムローン問題を引き起こす発端となったようだ。
投資銀行が自ら債券を買い取り、それに利潤を入れて自らの商品として売り出すのが、自己勘定である。
そしてサブプライム層と呼ばれる、本来お金を貸してはいけない人にお金を貸し、そのリスクが分からなくなるように複雑な金融商品としてパッケージ化して、年金基金、保険会社、世間知らずの投資家などに売りまくった。
なぜリスクが高い商品が売れるのか。ここに、情報の非対称性がある。
買った人たちは中身も理解しないまま膨大なリスクを背負い込んでしまっていた。
また、投資銀行同士の苛烈な競争により、人材の引き抜きあいが進み、各社が社員に法外な報酬を渡すようになっていったという。
多くは自社株を渡す形であったため、社員も株価を下げないよう一層収益に駆り立てられるようになり、リスクに対する慎重さを失っていった。
結局、行き過ぎた競争の結果、ゴールドマンサックス、モルガンスタンレーは銀行に転換、メリルリンチ、ベアスターンズは買収され、リーマンブラザーズは倒産に追い込まれ、巨大な投資銀行は姿を消した。
だがそれで終わりではない。
これによって、世界中で信用収縮を引き起こし、経済は停滞し、大量の失業者を生み出すことになった。
投資銀行が自滅するのは自業自得である。
だが、彼らが引き起こした問題で迷惑を被っている人たちが世界中に大勢いる。
前者は巨額な報酬を受け取っていて、後者は職にあぶれ生活に困窮している。
こんなことは道義的に許されるはずはない。
経済のしくみは徹底的に洗いなおされるべきである。
金融商品をより詳細に説明・開示するような方向性、自己勘定やレバレッジにおける一定の規制、報酬のあり方の見直しが求められるはずだ。
投資家側も複雑な金融商品に対するリスクへの理解が決定的に重要である。
我々は賢い投資家にならなければならない。
- 2009-04-20
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